夢の届け人。能代運輸
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大学で農村振興について学び、それをメディアを通じて社会に発信していきたいと考え、地元新聞社やテレビ局への就職を希望していました。同時に大学の就職支援センターにも相談していたところ、能代運輸を勧められて採用試験を受けたのがご縁の始まりです。地元の企業なので街を走るトラックを見て社名は知っていましたが、インターンシップや会社説明会に参加して、多岐にわたる事業を展開している印象を受けました。面接の時に会長から「受けたいところを全部落ちたらうちに来な」と言われて、お言葉に甘えて就職しました（笑）。今ではその選択は正しかったと思っています。
船舶代理店業務を担当しています。能代港運事業所では国内船・外国船の入出港に伴い、船会社及び船長の代理として税関や入国管理局、検疫所など関係官庁への許可申請と届出を行っています。関税法や検疫法など各種の法律に基づいた期限内の申請、気象・海象予報を考慮した航行日程の提案、さらにさまざまな国籍の船員との英語でのコミュニケーションが求められます。特に天候の変動には常に注意を払っています。荷役船が入港する日は朝一番で対応し、午後作業が終了すると出港の対応と出港後の各申請の手続きや請求関係の処理を行います。また、近日中に入港予定の荷役船の申請と段取りも進めていきます。
高校時代から英語は苦手な方でしたが、仕事で必要に迫られて独学で身につけてきました。最初は身振り手振りやスケッチブックに書いたりしていたものの、3年目ぐらいから何とか片言の英語でコミュニケーションが取れるようになりました。そんな努力の甲斐あって会話が成り立った時は一番うれしかったです。これまで中国・ロシア・韓国・ベトナム・フィリピン・トルコなどの外国船が入港し、船長や船員と英語でコミュニケーションを重ねてきました。そのような中で、以前対応した外国船が久しぶりに入港した際に、自分のことを覚えていてくれて声をかけてもらえるとうれしいですし、やりがいを感じます。
モットーにしているのは、仕事の大小を問わず同僚に仕事をお願いする時は「お願いします」、対応が終わった時は「ありがとうございます」と必ず言うように心がけていることです。仕事も会社も一人では成り立たないという考えで、思いやりと感謝の輪が広がってもっともっと皆の連携が良くなればいいと思って続けています。そんな職場環境のもと、気象・海象に関連した相談や各種手配などにおいて、「見上に言えば大丈夫」と頼りにされる存在でありたいです。家庭では5歳の長女と2歳の長男がいて楽しい毎日ですが、子どもたちと一緒にお酒が飲めるようになるまで、一生懸命働き続けていきたいと思います。
「さて、どこに届けようか。自分の夢」
