夢の届け人。能代運輸
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地元の高校を卒業後、ガソリンスタンドや建設会社での勤務を経て、前職はセールスドライバーとして16年間働いていました。しかし、待遇や勤務環境がより良い会社を求めて転職を考えるようになり、ハローワークへ通っていました。能代運輸を知ったのは、ラジオでCMを聞いたのがきっかけで好印象を持ちました。そこでハローワークで能代運輸の求人を探したところ、大手木材メーカーでの選木作業の募集を見つけました。事業立上げの初期メンバーとして未経験でも活躍できることに惹かれて応募し入社しました。40歳を過ぎてからの転職は怖さもありましたが、勇気を持って臨んだ結果に今は満足しています。
私が担当している選木作業は、「木を見る」ことから始まります。工場内に搬入された秋田杉の原木丸太は、太いもの・中くらいのもの・細いものとさまざまで、まず表面や断面を見てキズなどがないか確認し、太さが直径50㎝以上あるものは原木選木機に入らないので除外します。その後、A・B・C・Dとランク付けをして、原木選木機を使用して選別を行っていきます。選別の検査結果は、ある程度本数がまとまった段階で、オペレーター室の端末から出力紙が出てくるので、それを見て最終的に製材として使用できるものかどうか判断していきます。選別した原木丸太は、別の担当者が指定された場所へ入庫します。
入社以来、親方と呼ばれる2人の上司から、木を見る仕事をしっかりと学んできました。親方は仕事に対して一切妥協することはなく、見習うことがたくさんあります。最初の頃は、自分が検知したものを親方が再確認すると違っていて指摘されたことがありましたが、叱責されることはなく、やさしく親身に教えてくれました。厳しさの中にもトゲがないので仕事を覚えやすいし、楽しいです。選木作業の仕事は、丸太の一本一本全てが違うので面白いし、やりがいがあります。転職してから家族も「表情が明るくなったね」と喜んでくれています。週末は趣味の釣りに出かけてリフレッシュできて、毎日が充実しています。
親方に教わったことを胸に受け止めて、決して手を抜かないことを心がけ毎日努力を続けてきました。時間がかかっても、いずれはできるようになると思ってコツコツと頑張ってきました。これからもそれを続けていって、自分が判断してランク付けした原木丸太をまわりの人たちが見て、「小林が判断したものなら間違いない」と言われるようになることを目標にしています。そのためには、まだまだ学ぶことはたくさんあります。まだ先のことではありますが、尊敬する親方がやがて引退する時がきたら、「この現場はお前に任せたぞ」と言われるように、親方の後継者に成長していけるようになりたいと思っています。
「さて、どこに届けようか。自分の夢」
