夢の届け人。能代運輸
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私は高知県出身で、高校卒業後は調理学校へ通い調理師として2年間働いていました。高知県でそのまま働くつもりでしたが、子どもが生まれて妻が実家で子育てをしたいという希望があって、秋田県で働くことにしました。調理師として働いた後、工場勤務をしていた時にフォークリフトの免許を取得していたので、それを活かせる仕事を求めてハローワークに通ったところ、能代運輸にたどり着きました。求人票には倉庫の仕事について書いてあり、未経験でしたがチャレンジしてみようと思い応募しました。そして、面接で所属長から琴丘の定温倉庫の仕事を詳しく説明していただいて、当社で働くことを決めました。
琴丘定温倉庫には第1と第2の2つがあり、米穀の集荷から検査・仕分け・保管・配送までの業務を一貫体制で請け負っています。生産者である農家さんからのお米は、フレコン（フレキシブルコンテナ）と呼ばれる袋型の大型容器に1トンずつ詰め込んだものが、ウイング車で搬入されてきます。私はそれを「あきたこまち・めんこいな・ひとめぼれ」「一等米・二等米」と選別してフォークリフトで倉庫に積み上げ、保管していく業務に携わっています。また、お米の検査も担当しています。黒いものや、欠けていたり、ひび割れていないか、玄米の段階で見て確認します。農家さんへ出張検査に行くこともあります。
フレコンは倉庫内に最大で4段に積んでいきますが、この仕事を始めたばかりの頃は不慣れなこともあって、難しさを感じていました。しかし、フォークリフト研修などを通じて、次第に上手くスムーズにできるようになって達成感を味わうことができました。また、米穀検査員の資格は実務経験が1年以上経過した段階で取得しましたが、仕事でとても役立っていることを実感しています。私自身、秋田県のお米は本当においしいと感じています。香りといい甘みといい最高です。農家さんが作ったおいしい大切なお米を、責任感を持って一般の消費者の方々へ届ける役割を担っていることに、大きなやりがいを感じています。
フォークリフトを操作しているので、フレコンを取り扱う際の丁寧さには十分に配慮し、周囲の人や物にぶつからないように注意して仕事をしていますが、一方でスピードや作業効率をアップしていくことも必要だと感じています。効率的に仕事をしないと、米穀を搬入してくるトラックドライバーの方々が混雑してしまうことになるので、正確かつ速やかな業務が実行できるようにレベルアップしていくことを、現在の目標にしています。私のルーティンは、「無理、疲れた、面倒くさい」といった可能を不可能にする言葉を決して言わないことです。これからもそれを忘れることなく、精一杯仕事に取り組んでいきます。
「さて、どこに届けようか。自分の夢」
