夢の届け人。能代運輸
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能代市出身で、高校を卒業後は東京の家電量販店に就職して3年間働いていました。しかし、はっきりとした自分の未来が見えなくて、地元に帰って家業を手伝いながら次の仕事を探していました。そんな時、たまたま山（森林）の仕事を紹介した映像を見る機会があって、「自分もチャレンジしてみたい！」と興味を持ちました。そこで求人を探したところ、能代運輸の募集を見て、「未経験者でもOK」「入社後、いろんな重機の免許が取れる」ことに魅力を感じて入社しました。最初は体力面の不安も少しありましたが、高校時代にテニスで鍛えていたのでやれるだろうと決断しました。今はそんな不安は全くありません。
当社には秋田杉の一貫輸送事業があり、きみまち営業所の私たちの班では、伐倒（木を倒す方向をコントロールして伐採）するための道をフェラーバンチャで切り拓き、グラップルで倒した木を集め、ハーベスタで木を切り、フォワーダで木を運ぶという一連の作業を協力して行っています。私は入社して5年くらいかけてこれらの作業を一通り経験し、重機の免許も取得しました。そして現在は、フェラーバンチャで道をつける仕事を担当しています。（当社では道を切り拓くことを「道をつける」と言います。）また、入社5年目からは班長になり、班全体の仕事を把握し、効率を考えて人員の配置などを行っています。
未経験から仕事を始めることができて、全ての重機に乗れて仕事を経験できることは当社ならではのことだと思います。入社した時の志望動機を実現できて、働きがいのある毎日を過ごしています。ただ、仕事では難しいこともあります。山の中は傾斜がきつい場所があったり、急に岩が出てくるようなところもあって、道をつける作業も簡単にはいきません。それでもフェラーバンチャを操作して根気強く取り組んでいくことで、うまくいった時は達成感に満たされます。また、若手社員に仕事を教えていく中で、できなかったことができるようになるとうれしく思います。成長していく姿を見るとやりがいを感じます。
私の上司は自分より20年以上のキャリアがある方で、共に班長を務めています。一緒に仕事をしていく中で、さすがだなあと思うことがたくさんあり、本当に多くのことを学んでいます。そのような上司に一歩でも近づいて、やがて同じレベルに達せるように成長していきたいというのが、現在の目標です。また、若手社員の育成にも力を注いで、作業全体の能率や効率をアップできるよう、管理能力を身に付けていきたいとも思っています。自分がそうだったように、若手社員もいろんな重機に乗って仕事がしたい人たちが多いので、その力量を見極めて、次の現場から乗れるように上司に進言する役割も担っています。
「さて、どこに届けようか。自分の夢」
